耳鼻咽喉科・頭頸部外科92巻6号

2020年05月発行

特集 高齢者のめまいを治す

高齢めまい患者へのリハビリテーション

著者： 長沼英明¹

所属機関： ¹北里大学医学部 新世紀医療開発センター先端医療領域開発部門 神経耳科学

ページ範囲：P.427 - P.436

文献概要

POINT

●加齢により中枢・末梢前庭機能の退行変性が生じる。

●中枢前庭の代償機能を促進させるためのリハビリテーションが行われている。

●リハビリテーションの効果判定について解説する。

●体幹・下肢の筋力増強のためのリハビリテーションも重要である。

参考文献

1）吉本 裕：シンポジウム「高齢化社会におけるめまい」．高齢化社会におけるめまい・平衡障害を巡る諸問題—老人性平衡障害の提唱など．Equilibrium Res 65：59-65，2006

2）堤 翔平・他：メニエール病，良性発作性頭位めまい症の年次別発症年齢の推移．厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業，難治性平衡機能障害に関する調査研究 平成26年度総括・分担研究報告書，2015，pp110-115

3）都筑俊寛：シンポジウム「高齢化社会におけるめまい」．加齢と平衡機能．Equilibrium Res Vol 65：79-83，2006

4）北原 糺：シンポジウム「高齢化社会におけるめまい」．高齢者の前庭代償—加齢が神経回路に与える影響．Equilibrium Res 65：66-71，2006

5）Rauch SD, et al：Decreasing hair cell counts in aging humans. Ann NY Acad Sci 942：220-227, 2001

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8）山中敏彰・他：感覚代行技術による最重度平衡障害の新治療．耳鼻臨床102：527-538，2009

9）徳増厚二：めまい・平衡障害のリハビリテーションとその評価．耳鼻・頭頸部外科MOOK 21：194-199，1992

10）徳増厚二：めまい・平衡障害のリハビリテーション．耳喉頭頸61：257-264，1989

11）藤野明人・他：末梢前庭性めまいに対するリハビリテーション法 北里大学神経耳科方式．Equilibrium Res 48：325-331，1989

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