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特集 耳鼻咽喉科領域の外傷を診る!—初期対応から根治療法まで
顔面皮膚の擦過傷・裂創
著者: 安倍吉郎1
所属機関: 1徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
ページ範囲:P.484 - P.488
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●擦過傷においては,創の清浄化を行ったのちに,創傷の深度や挫滅の程度に応じた各種保存的治療を選択する。
●高性能な創傷被覆材には,滲出液を吸収して創環境を整えるほか,痂皮の形成を予防する効果もあり,速やかな創傷治癒が得られる。
●裂創においては,皮膚欠損が大きくならないよう最小限のデブリードマンを行ったのち,可能な限り縫合することを原則とする。
●断裂した筋肉や皮膚を丁寧かつ細密に縫合することで,変形や瘢痕を最小限にとどめることが可能である。
●擦過傷においては,創の清浄化を行ったのちに,創傷の深度や挫滅の程度に応じた各種保存的治療を選択する。
●高性能な創傷被覆材には,滲出液を吸収して創環境を整えるほか,痂皮の形成を予防する効果もあり,速やかな創傷治癒が得られる。
●裂創においては,皮膚欠損が大きくならないよう最小限のデブリードマンを行ったのち,可能な限り縫合することを原則とする。
●断裂した筋肉や皮膚を丁寧かつ細密に縫合することで,変形や瘢痕を最小限にとどめることが可能である。
参考文献
1)Singh A, et al:Meta-analysis of randomized controlled trials on hydrocolloid occlusive dressing versus conventional gauze dressing in the healing of chronic wounds. Asian J Surg 27:326-332, 2004
2)Jones SA, et al:Controlling wound bioburden with a novel silver-containing Hydrofiber dressing. Wound Repair Regen 12:288-294, 2004
3)橋本一郎・他:創傷被覆材.形成外科治療手技全書Ⅰ—形成外科の基本手技1.波利井清紀・他(監),平林慎一・他(総編集),鈴木茂彦・他(編).克誠堂出版,東京,2015,pp33-45
4)田中克己:縫合法.形成外科治療手技全書Ⅰ—形成外科の基本手技1.波利井清紀・他(監),平林慎一・他(総編集),鈴木茂彦・他(編).克誠堂出版,東京,2015,pp161-170
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