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文献概要
特集 唾液腺腫瘍の診療最前線 《診断》
細胞診
著者: 浦野誠1
所属機関: 1藤田医科大学医学部病理診断学講座
ページ範囲:P.692 - P.695
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●唾液腺の穿刺吸引細胞診は簡便・低侵襲で病変の質的診断に有用である。
●パパニコロウ染色,ギムザ染色,液状化検体の併用と適切な補助診断法の施行によって診断精度の向上が期待できる。
●国際的な報告様式である「ミラノシステム」の使用により,耳鼻咽喉科・頭頸部外科医に対して悪性の危険度に基づく適切な唾液腺病変の取り扱い指針を示すことが可能になる。
●唾液腺細胞診による正確な組織型の推定には,診断クルーになる特徴的な細胞所見,背景所見の把握に加えて,患者年齢や発生部位などの臨床像,画像所見を併せた総合的判断が必要である。
●唾液腺の穿刺吸引細胞診は簡便・低侵襲で病変の質的診断に有用である。
●パパニコロウ染色,ギムザ染色,液状化検体の併用と適切な補助診断法の施行によって診断精度の向上が期待できる。
●国際的な報告様式である「ミラノシステム」の使用により,耳鼻咽喉科・頭頸部外科医に対して悪性の危険度に基づく適切な唾液腺病変の取り扱い指針を示すことが可能になる。
●唾液腺細胞診による正確な組織型の推定には,診断クルーになる特徴的な細胞所見,背景所見の把握に加えて,患者年齢や発生部位などの臨床像,画像所見を併せた総合的判断が必要である。
参考文献
1)倉富勇一郎:穿刺吸引細胞診.日臨75:293-297,2017
2)樋口佳代子:Ⅳ.穿刺吸引細胞診の意義.腫瘍病理鑑別診断アトラス—頭頸部腫瘍Ⅰ—唾液腺腫瘍,森永正二郎・他(編).文光堂,東京,2015,pp223-230
3)廣川満良・他:新報告様式に基づいた唾液腺穿刺吸引細胞診 実際の運用と問題点.唾液腺細胞診新報告様式の提案.日臨細胞誌46:160-163,2007
4)Faquin WC, et al(eds):The milan system for reporting salivary gland cytopathology. Springer, Cham, 2018
5)Faquin WC, et al(原著),樋口佳代子,浦野 誠(監訳):唾液腺細胞診ミラノシステム.金芳堂,京都,2019
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