文献詳細
特集 手術道具・材料はこう使う!—プロに学ぶ基本とコツ〔特別付録Web動画〕
《鼻科領域》
文献概要
Point
●鉗子の適切な選択・使用,内視鏡との位置関係,ワーキングスペースの確保が重要である。
●鋭匙鉗子は押し当てすぎると限界壁の損傷のおそれがあるため注意する。
●截除鉗子は強い力で押し当てない限り眼窩壁や頭蓋底損傷のリスクは少ないが,鉗子の先端部まで組織を完全には切除できない。
●スタンツェは引っ張って切除するのではなく,動かさず潰すようなイメージで切除する。さまざまな角度と向きがあり,使用する場所によって選択する。
●サクションキュレットは吸引が必要な部位の剝離や,少し力をかけて剝離をする必要がある部位で有用であるが,頭蓋底損傷などのリスクに十分注意すべきである。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年10月)。
●鉗子の適切な選択・使用,内視鏡との位置関係,ワーキングスペースの確保が重要である。
●鋭匙鉗子は押し当てすぎると限界壁の損傷のおそれがあるため注意する。
●截除鉗子は強い力で押し当てない限り眼窩壁や頭蓋底損傷のリスクは少ないが,鉗子の先端部まで組織を完全には切除できない。
●スタンツェは引っ張って切除するのではなく,動かさず潰すようなイメージで切除する。さまざまな角度と向きがあり,使用する場所によって選択する。
●サクションキュレットは吸引が必要な部位の剝離や,少し力をかけて剝離をする必要がある部位で有用であるが,頭蓋底損傷などのリスクに十分注意すべきである。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年10月)。
参考文献
1)鴻 信義:安全なESSのための基本手技.日耳鼻121:1405-1410,2018
2)和田弘太:ESSのコンセプトと基本手技.耳喉頭頸93:45-49,2021
3)鴻 信義:ESSの基本手技—適切な鉗子と機器の使い方.日鼻誌50:67-68,2011
4)大村和弘:好酸球性副鼻腔炎手術のコツ—出血コントロールに必要な基本手技の追求.日耳鼻123:1208-1211,2020
5)竹内裕美:手術器具,支援機器の上手な使い方.MB ENT 216:1-5,2018
6)内田 豊:2,3の副鼻腔手術器械について—その使い易さ使い難さ.耳鼻臨床80:694-695,1987
7)Wada K, et al:Identification of Onodi cell and new classification of sphenoid sinus for endoscopic sinus surgery. Int Forum Allergy Rhinol 5:1068-1076, 2015
掲載誌情報