文献詳細
文献概要
特集 必読!メニエール病の新分類とその周辺疾患
フローチャートによるめまい診断—急性めまいと慢性めまい
著者: 堀井新1
所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
ページ範囲:P.968 - P.972
文献購入ページに移動POINT
●めまいはその発症形式から,急性めまい,発作性めまい,慢性めまいに分類される。
●急性めまいの診断では,フローチャートを利用することで脳血管障害による危険なめまいを見逃すリスクを軽減できる。
●慢性めまいの原因疾患としては,持続性知覚性姿勢誘発めまい(persistent postural-perceptual dizziness:PPPD)が最多で,心因性めまいや一側性前庭機能障害の代償不全がこれに続く。
●慢性めまいの診断フローチャートは,原因疾患の頻度を考慮して作成されており,症状の特徴や乏しい所見から原因疾患を同定することが可能となっている。
●めまいはその発症形式から,急性めまい,発作性めまい,慢性めまいに分類される。
●急性めまいの診断では,フローチャートを利用することで脳血管障害による危険なめまいを見逃すリスクを軽減できる。
●慢性めまいの原因疾患としては,持続性知覚性姿勢誘発めまい(persistent postural-perceptual dizziness:PPPD)が最多で,心因性めまいや一側性前庭機能障害の代償不全がこれに続く。
●慢性めまいの診断フローチャートは,原因疾患の頻度を考慮して作成されており,症状の特徴や乏しい所見から原因疾患を同定することが可能となっている。
参考文献
1)宇佐美真一・他;日本めまい平衡医学会学会のあり方委員会:急性期めまいの診療フローチャート.Equilibrium Res 78:607-610,2019
2)Staab JP, et al:Diagnostic criteria for persistent postural-perceptual dizziness(PPPD):consensus document of the committee for the Classification of Vestibular Disorders of the Bárány Society. J Vestib Res 27:191-208, 2017
3)Strupp M, et al:Bilateral vestibulopathy:diagnostic criteria Consensus document of the Classification Committee of the Bárány Society. J Vestib Res 27:177-189, 2017
4)Agrawal Y, et al:Presbyvestibulopathy:diagnostic criteria Consensus document of the classification committee of the Bárány Society. J Vestib Res 29:161-170, 2019
5)堀井 新:慢性めまいの鑑別診断.日耳鼻124:1210-1214,2021
6)八木千裕・他:持続性知覚性姿勢誘発めまいの最新知見.Equilibrium Res 79:62-70,2020
7)堀井 新:心因性めまいに対する向精神薬の適応と使い方.MB ENT(210):64-67, 2017
8)Yagi C, et al:A validated questionnaire to assess the severity of persistent postural-perceptual dizziness(PPPD):the Niigata PPPD Questionnaire(NPQ). Otol Neurotol 40:e747-e752, 2019
掲載誌情報