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特集 頭頸部の再建をマスターする！〔特別付録Web動画〕 《皮弁の採取法と術後管理》
皮弁の術後管理
著者： 長谷川弘毅1 朝戸裕貴1
所属機関： 1獨協医科大学形成外科
ページ範囲：P.1088 - P.1091
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●皮弁モニタリングは，視診，触診，pin prick testなどを基本として，他の方法を補助的に組み合わせることで，より高い精度を目指している。
●早期離床は，肺炎，深部静脈血栓，せん妄などの術後合併症を低下させる。また，早期離床させた場合も，吻合部血栓の割合は増加しないとされている。
●enhanced recovery after surgery（ERAS）といわれる，術後回復強化を目的としたプログラムが提唱されており，頭頸部再建領域でもガイドラインが作成されている。
●術後の抗血栓療法に関しては，理想的なプロトコールは確立されていない。薬剤投与時は症例ごとに出血のリスクに注意する。
＊本論文中，動画マークのある箇所につきましては，関連する動画を見ることができます（公開期間：2024年12月）。
●皮弁モニタリングは，視診，触診，pin prick testなどを基本として，他の方法を補助的に組み合わせることで，より高い精度を目指している。
●早期離床は，肺炎，深部静脈血栓，せん妄などの術後合併症を低下させる。また，早期離床させた場合も，吻合部血栓の割合は増加しないとされている。
●enhanced recovery after surgery（ERAS）といわれる，術後回復強化を目的としたプログラムが提唱されており，頭頸部再建領域でもガイドラインが作成されている。
●術後の抗血栓療法に関しては，理想的なプロトコールは確立されていない。薬剤投与時は症例ごとに出血のリスクに注意する。
＊本論文中，動画マークのある箇所につきましては，関連する動画を見ることができます（公開期間：2024年12月）。
参考文献
1）Ishimaru M, et al：Risk factors for flap failure in 2,846 patients with head and neck cancer. a national database study in Japan. J Oral Maxillofac Surg 74：1265-1270, 2016
2）Wang KY, et al：Risk of free flap failure in head and neck reconstruction：analysis of 21,548 cases from a nationwide database. Ann Plast Surg 84：S3-S6, 2020
3）神保好夫・他：皮弁の血行障害とviabilityに関する研究—皮弁内組織のガス分圧，pH測定を用いた検討．日形会誌10：773-784，1990
4）Pattani K, et al：What makes a good flap go bad? A critical analysis of the literature of intraoperative factors related to free flap failure. Laryngoscope 120：717-723, 2010
5）Shen AY, et al：Free flap monitoring, salvage, and failure timing：a systematic review. J Reconstr Microsurg 37：300-308, 2021
6）Chang EI, et al：Comprehensive evaluation of risk factors and management of impending flap loss in 2138 breast free flaps. Ann Plast Surg 77：67-71, 2016
7）Dort JC, et al：Optimal perioperative care in major head and neck cancer surgery with free flap reconstruction：a consensus review and recommendations from the Enhanced Recovery After Surgery Society. JAMA Otolaryngol Head Neck Surg 143：292-303, 2017
8）榊原俊介・他：さまざまな血管吻合術後皮弁モニタリング．日マイクロ会誌27：72-78，2014
9）中川雅裕・他：マイクロサージャリー術後のベッド上安静は必要か？ 頭頸部癌35：412-415, 2009
10）Kruse AL, et al：Factors influencing survival of free-flap in reconstruction for cancer of the head and neck：a literature review. Microsurgery 30：242-248, 2010
11）Brouwers K et al：Management of free flap salvage using thrombolytic drugs：A systematic review. J Plast Reconstr Aesthet Surg 73：1806-1814, 2020
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