耳鼻咽喉科・頭頸部外科93巻3号

2021年03月発行

特集 カラーアトラス 基本から学ぶ病理組織の見方

《病理診断の基本の「き」》

特殊染色・免疫染色を理解する

著者： 伊藤智雄¹

所属機関： ¹神戸大学大学院医学研究科病理部学講座病理診断学分野

ページ範囲：P.204 - P.208

文献概要

POINT

●病理診断はHE染色が基本ではあるが，必要に応じて適切な特殊染色や免疫染色を追加してより正確な診断を目指している。

●特殊染色，免疫染色の目的は，腫瘍分類，良悪性や脈管侵襲の評価，時に遺伝子異常の間接的な証明など多岐にわたる。

●免疫染色の重要性は高まっているが，完璧ではなく，慎重な解釈が求められる。