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増刊号 術前画像と術中解剖—カンファレンスで突っ込まれないための知識〔特別付録Web動画〕 3.咽頭・喉頭領域
嚥下障害に対する手術
著者: 香取幸夫1
所属機関: 1東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
ページ範囲:P.196 - P.203
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●嚥下障害の手術は,喉頭の機能を温存する嚥下機能改善手術と,気道と消化管を分離して肺炎を防止する誤嚥防止手術の2種類の群に分けられる.
●特に嚥下機能改善手術では,嚥下障害の原因となっている病態に応じた手術方法を選択する.
●回復不能な誤嚥があり,喉頭の感覚が失われている症例,また進行性の神経筋疾患には嚥下機能改善手術の適応が難しく,誤嚥防止手術を選択する.
●嚥下障害の手術は,喉頭の機能を温存する嚥下機能改善手術と,気道と消化管を分離して肺炎を防止する誤嚥防止手術の2種類の群に分けられる.
●特に嚥下機能改善手術では,嚥下障害の原因となっている病態に応じた手術方法を選択する.
●回復不能な誤嚥があり,喉頭の感覚が失われている症例,また進行性の神経筋疾患には嚥下機能改善手術の適応が難しく,誤嚥防止手術を選択する.
参考文献
1)香取幸夫・他:嚥下障害に対する対応—嚥下障害の手術治療.Clin Neurosci 37:586-589,2019
2)千年俊一・他:内視鏡下輪状咽頭筋切除術の手技と切除効果の検討.日気食会報64:253-264,2013
3)梅崎俊郎:嚥下手術—私の術式(series 01).輪状咽頭筋切断術.嚥下医学1:10-16,2012
4)加藤孝邦・他:嚥下障害に対する外科的治療の適応と実際—喉頭挙上術.日気食会報57:97-99,2006
5)梅崎俊郎:嚥下手術—私の術式(series 17).音声を犠牲にしない誤嚥防止術—TED with TEP手術.嚥下医学9:153-156,2020
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7)鹿野真人・他:気管カニューレフリーを目的とした輪状軟骨鉗除を併用する声門閉鎖術.喉頭29:65-72,2017
8)Kawamoto A, et al:Central-part laryngectomy is a useful and less invasive surgical procedure for resolution of intractable aspiration. Eur Arch Otorhinolaryngol 271:1149-1155, 2014
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