文献詳細
増刊号 術前画像と術中解剖—カンファレンスで突っ込まれないための知識〔特別付録Web動画〕
3.咽頭・喉頭領域
文献概要
Point
●頸部外傷後の創部感染による創傷治癒遷延の原因として,異物残存の可能性が考えられるが,頸部CT検査では異物の実体が不明瞭な場合がある.
●創部が清潔でなければ,洗浄を行い自然な創傷治癒を待つ.
●頸部外傷による嗄声では,喉頭内視鏡検査に加えて,頸部CT検査により喉頭軟骨の骨折や偏位の有無を把握する.
●頸部外傷で皮下気腫を認める場合,気道損傷部位を頸部CT検査で把握する.喉頭内腔粘膜の損傷が高度であれば,直達喉頭鏡検査で粘膜損傷部位と程度を診断し,早急な喉頭粘膜修復と喉頭軟骨の整復を行う.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月)。
●頸部外傷後の創部感染による創傷治癒遷延の原因として,異物残存の可能性が考えられるが,頸部CT検査では異物の実体が不明瞭な場合がある.
●創部が清潔でなければ,洗浄を行い自然な創傷治癒を待つ.
●頸部外傷による嗄声では,喉頭内視鏡検査に加えて,頸部CT検査により喉頭軟骨の骨折や偏位の有無を把握する.
●頸部外傷で皮下気腫を認める場合,気道損傷部位を頸部CT検査で把握する.喉頭内腔粘膜の損傷が高度であれば,直達喉頭鏡検査で粘膜損傷部位と程度を診断し,早急な喉頭粘膜修復と喉頭軟骨の整復を行う.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月)。
参考文献
1)Paluska SA, et al:Laryngeal trauma in sport. Curr Sports Med Rep 7:16-21, 2008
2)梅野博仁・他:喉頭外傷新鮮例への対応.頭頸部外科20:95-102,2010
3)Dray TG, et al:Thyroid cartilage fracture repair in rabbits:comparing healing with wire and miniplate fixation. Laryngoscope 109:118-122, 1999
4)Bent JP 3rd, et al:Acute laryngeal trauma:a review of 77 patients. Otolaryngol Head Neck Surg 109:441-449, 1993
5)Leopold DA:Laryngeal trauma. A historical comparison of treatment methods. Arch Otolaryngol 109:106-112, 1983
掲載誌情報