icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻10号

2022年09月発行

文献概要

特集 真珠腫まるわかり! あなたの疑問にお答えします

手術術式 なぜこんなにたくさんある?

著者: 増田正次1

所属機関: 1杏林大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.811 - P.817

文献購入ページに移動
Point

●本稿の解説は,成人の乳突腔に進展した真珠腫性中耳炎を想定した。

●耳科手術医が何の目的でさまざまな術式を用いるのか,耳科手術初学者の理解を深めるため,実際の症例の術後耳を提示しながら解説した。

●病変の摘出,術後外耳道形態の再建,削開腔の処理に焦点を絞り,耳科手術医がさまざまな術式を選択する理由を端的に記載した。

参考文献

1)須納瀬弘・他:Open法における再形成真珠腫の予防法.頭頸部外14:33-37,2004
2)Harris AT, et al:Pooled analysis of the evidence for open cavity, combined approach and reconstruction of the mastoid cavity in primary cholesteatoma surgery. J Laryngol Otol 130:235-241, 2016
3)東野哲也:聴力改善への挑戦—手術と聴覚管理の融合.日耳鼻123:884-886,2020
4)小林俊光・他:耳管病態を考慮した真珠腫手術(Ⅲ)—開放耳管と狭窄耳管の鑑別と対策.MB ENT(263):89-97,2021
5)山田啓之:耳管病態を考慮した真珠腫手術(Ⅱ)—Canal Upの立場から.MB ENT(263):83-88,2021
6)山本 裕:中耳手術.後天性真珠腫性中耳炎—後壁削開の立場から.JOHNS 32:1195-1197,2016
7)暁 清文:手術手技—私の秘伝—処置・手術のコツ.骨パテ部分充塡を併用した外耳道軟組織再建術.JOHNS 34:129-131,2018
8)松田圭二:中耳手術.後天性真珠腫性中耳炎—後壁保存の立場から.JOHNS 32:1191-1194,2016
9)森山 寛・他:弛緩部型真珠腫に対する適切な術式選択の基準について.耳展48:18-27,2005
10)増田正次:外耳道削開・乳突非開放型鼓室形成術.南修司郎(監):慶應耳科手術教育DVD.慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室耳班,東京,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?