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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻10号

2022年09月発行

文献概要

特集 真珠腫まるわかり! あなたの疑問にお答えします

外耳道入口部拡大 いる? いらない?

著者: 柘植勇人1

所属機関: 1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.836 - P.841

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Point

●外耳道入口部拡大は,canal wall down(CWD)のopen法では必須である。

●CWDの軟組織再建法の場合,末梢充塡だけでは充塡組織が萎縮し,清掃困難や乳突部における真珠腫の再形成再発をきたす可能性があり,基本的には入口部拡大の併用を考慮する。

●軟組織再建における外耳道入口部拡大は,未上皮部分をつくらない拡大術を採用すると都合がよい。その代表的手技として,筆者が行っているZ形成術を活用した入口部拡大を紹介する。

●軟組織再建+Z形成活用の入口部拡大+外耳道拡大+末梢充塡は,open法に置き換わる手技として活用している。

参考文献

1)池田勝久・加我君孝(編):耳鼻咽喉科診療プラクティス11.中耳疾患治療の最前線.文光堂,東京,2003,p15
2)小川鼎三・他:分担 解剖学3 第11版 感覚器学・内臓学.金原出版,1982
3)坂口博史:手術手技とコツ—外耳孔形成.JOHNS 29 2:213-215,2013
4)柘植勇人・他:Z形成を応用した外耳道入口部拡大形成術.Otol Jpn 27:395,2017
5)Fagan P, et al:Z-meatoplasty of the external auditory canal. Laryngoscope 108:1421-1422, 1998
6)南修司郎・他:Z形成術を用いた外耳道入口部拡大法.頭頸部外27:395-397,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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