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特集 見逃すな!緊急手術症例—いつ・どのように手術適応を見極めるか 《咽喉頭・頸部領域》
頸部術後出血
著者: 小村豪1
所属機関: 1国立がん研究センター中央病院頭頸部外科
ページ範囲:P.1142 - P.1145
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●術後出血をゼロにすることは不可能であるが,その確率を極力ゼロに近づけるための努力を怠ってはならない。
●術中になるべく出血させないことが最も肝要である。止血は後回しにせず,確実に止血してから次の操作に移るのが望ましい。
●抜管時には頸部腫脹,ドレーン排液量の急速増加,創縁からのoozingがないか確認する。
●血腫形成の可能性を少しでも疑ったら必ず開創する。
●術後出血をゼロにすることは不可能であるが,その確率を極力ゼロに近づけるための努力を怠ってはならない。
●術中になるべく出血させないことが最も肝要である。止血は後回しにせず,確実に止血してから次の操作に移るのが望ましい。
●抜管時には頸部腫脹,ドレーン排液量の急速増加,創縁からのoozingがないか確認する。
●血腫形成の可能性を少しでも疑ったら必ず開創する。
参考文献
1)Matory YL, et al:Wound bleeding after head and neck surgery. J Surg Oncol 53:17-19, 1993
2)石永 一・他:頭頸部外科手術における術後出血の検討.耳鼻臨床106:843-846,2013
3)日本医療安全調査機構 医療事故調査・支援センター:医療事故の再発防止に向けた提言第16号.頸部手術に起因した気道閉塞に係る死亡事例の分析.2022年3月 https://www.medsafe.or.jp/uploads/uploads/files/teigen16.pdf[2022年6月23日閲覧]
4)塚原清彰:ハーモニック/リガシュア/サンダービート—頭頸部手術でのエナジーデバイステクニック.耳喉頭頸93:930-933,2021
5)森 祐輔・他:甲状腺・副甲状腺手術後出血の評価—頸周囲測定法の有用性.内分泌甲状腺外会誌38:185-190,2021
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