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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻13号

2022年12月発行

特集 見逃すな!緊急手術症例—いつ・どのように手術適応を見極めるか

《その他》

異物

著者: 真栄田裕行1

所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座

ページ範囲:P.1151 - P.1156

文献概要

Point

●気道異物は超緊急的処置が必要となることが多い。なかでも気管閉塞の可能性が高い豆類や飴,角のない丸い異物は危険性が高い。

●声門上を占拠する大きな食塊は経口的・用指的な摘出を試みる。

●気道異物以外は待機的な扱いでよいが,出血を伴うものや激しい疼痛を訴える例では準緊急的に処置せざるをえない場合もある。

●幼小児や高齢者は緊急度が高くなる。

●ボタン・コイン型アルカリ電池は腐食作用があるため早急に摘出する。

参考文献

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11)鈴木幹男:異物—初期対応から摘出まで.日耳鼻123:754-761,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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