文献詳細
書評
文献概要
本書は,𠮷村長久氏と山崎祥光氏の共同編集によるものです。𠮷村氏は,京大眼科教授から北野病院病院長になられました。山崎氏は,京大医学部卒業後,同大学での研修医を経て,同大学法科大学院で学び,現在は弁護士として活躍されています。𠮷村氏は管理者として,山崎氏は弁護士として,カルテ記載の重要性を痛感され,本書を企画されたのだろうと思います。私も,医療安全管理者として,カルテ記載がいかに重要かを知っています。重要性を認識している3名に共通することは,「痛い目」を経験しているということかもしれません。
病院管理者,医療側弁護士,医療安全管理者は,あらゆるトラブルを経験します。私も,臨床医のまま一生を終えていたら経験しなかったようなことを経験してきました。その経験の中で,ぜひ,スタッフに伝えたいと思ったことが「カルテの書き方」です。今まで,私がこの十数年,経験的に学んだことが,本書では,コンパクトでありつつ,豊富な根拠を示した上で記載されています。本書はどの部分から読んでも,一つひとつの話題や内容が完結しているために,カルテ記載について気になったときに読むということもできます。また,時間のあるときにパラパラとめくって,斜め読みするだけでも,十分勉強になります。医局に数冊置いておくと有用であること間違いなしです。
病院管理者,医療側弁護士,医療安全管理者は,あらゆるトラブルを経験します。私も,臨床医のまま一生を終えていたら経験しなかったようなことを経験してきました。その経験の中で,ぜひ,スタッフに伝えたいと思ったことが「カルテの書き方」です。今まで,私がこの十数年,経験的に学んだことが,本書では,コンパクトでありつつ,豊富な根拠を示した上で記載されています。本書はどの部分から読んでも,一つひとつの話題や内容が完結しているために,カルテ記載について気になったときに読むということもできます。また,時間のあるときにパラパラとめくって,斜め読みするだけでも,十分勉強になります。医局に数冊置いておくと有用であること間違いなしです。
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