耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻2号

2022年02月発行

特集 鼻副鼻腔・頭蓋底手術のスキルアップ—鼻科手術指導医をめざして！〔特別付録Web動画〕 《Off the jobトレーニング》

CT画像付き3Dモデルを用いた実践的手術トレーニング

著者： 鈴木正宣¹

所属機関： ¹北海道大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室

ページ範囲：P.134 - P.139

POINT

●内視鏡下鼻副鼻腔手術（ESS）の習得には，十分な局所解剖の理解と反復練習が欠かせない。

●実際の症例のCT画像をもとに副鼻腔を精巧に再現した3Dモデルが開発された。

●大量生産が可能で反復練習できるほか，指導者による同じ解剖での模範手術からも学ぶことができる。

●遠隔医療システムと組み合わせることで，国境を越え海外との合同手術トレーニングさえ可能である。

＊本論文中，動画マークのある箇所につきましては，関連する動画を見ることができます（公開期間：2025年2月）。

参考文献

1）Wormald PJ（原著），鈴木正宣（訳者代表），本間明宏・他（監訳）：ウォーモルド内視鏡下鼻副鼻腔・頭蓋底手術．医学書院，東京，2020

2）Suzuki M, et al：Remote training of functional endoscopic sinus surgery with advanced manufactured 3D sinus models and a telemedicine system. Front Surg 8：746837, 2021

3）Wormald PJ, et al：The International Frontal Sinus Anatomy Classification（IFAC）and Classification of the Extent of Endoscopic Frontal Sinus Surgery（EFSS）. Int Forum Allergy Rhinol 6：677-696, 2016

4）Wormald PJ, et al：The International Classification of the radiological Complexity（ICC）of frontal recess and frontal sinus. Int Forum Allergy Rhinol 7：332-337, 2016