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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻3号

2022年03月発行

文献概要

特集 中耳・側頭骨手術のスキルアップ—耳科手術指導医をめざして!〔特別付録Web動画〕 《Off the jobトレーニング》

側頭骨3Dモデルを用いた実践的手術トレーニング

著者: 高橋邦行1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.228 - P.235

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POINT

●側頭骨手術トレーニングにおいて,3Dモデルは倫理面の問題などがなく,非常に有用なツールである。特に石膏を原料とした3Dモデルは実際の手術にかなり近い感触を得られる。

●3Dデータがあればいくつも複製が可能であるが,現時点では3Dプリンターは高価であり,モデルの作成には造形後の余剰粉末の除去,二次硬化などのポストプロセスに手間がかかる。

●作成過程での限界があり,側頭骨3Dモデルでは乳突蜂巣のような細かな含気腔,アブミ骨のような微細な構造を忠実に再現することは難しい。

●高難度症例など,実際の症例に合わせたモデルの作成ができ,手術シミュレーションにも適している。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年3月)。

参考文献

1)Takahashi K, et al:Creating an optimal 3D printed model for temporal bone dissection training. Ann Otol Rhinol Laryngol 126:530-536, 2017
2)Hochman JB, et al:Comparison of cadaveric and isomorphic three-dimensional printed models in temporal bone education. Laryngoscope 125:2353-2357, 2015
3)Rose AS, et al:Pre-operative simulation of pediatric mastoid surgery with 3D-printed temporal bone models. Int J Pediatr Otorhinolaryngol 79:740-744, 2015
4)Takahashi K, et al:Patient-specific 3D-printed model-assisted supracochlear approach to the petrous apex. Otol Neurotol 41:e1041-e1045, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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