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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻4号

2022年04月発行

特集 CT典型所見アトラス—まずはここを診る!

《耳領域》

外耳・中耳・側頭骨頭蓋底腫瘍—外耳道がん/錐体尖部コレステリン肉芽腫/聴神経腫瘍/顔面神経鞘腫/グロムス腫瘍

著者: 大石直樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.320 - P.323

文献概要

POINT

●外耳道がんは,外耳道骨壁への浸潤,中耳や顔面神経周囲への進展の有無をCTで判断する。

●錐体尖部コレステリン肉芽腫は,脳ドックなどで偶然発見される例も多く,CTでは内部の隔壁の有無により正常な骨髄と区別する。

●内耳道所見のみでは聴神経腫瘍と顔面神経鞘腫の鑑別は難しい場合が多いが,顔面神経鞘腫では顔面神経迷路部から膝神経節にかけて病変がみられることが特徴である。

●グロムス腫瘍は,頸静脈孔付近の骨壁の破壊像がみられることが典型所見で,CTアンギオグラフィでの著明な造影所見も有用である。

参考文献

1)Moody SA, et al:Squamous cell carcinoma of the external auditory canal:an evaluation of a staging system. Am J Otol 21:582-588, 2000
2)鈴木成尚・他:外耳道癌症例22耳の検討.日耳鼻124:197-204,2021
3)平海晴一:錐体部病変.耳喉頭頸86:62-67,2014
4)大石直樹:顔面神経鞘腫の診断と治療.日耳鼻121:932-933,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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