文献詳細
特集 CT典型所見アトラス—まずはここを診る!
《咽喉頭・頭頸部領域》
文献概要
POINT
●舌がんは舌縁に好発し,造影CTで軽度〜中等度の高吸収域を呈する境界不明瞭な腫瘤性病変として描出される。
●ガマ腫は単純CTにおいて舌下間隙や顎下間隙に局在する境界明瞭な低吸収域として認められる。舌下型ガマ腫は楕円形の形態を呈するものが多く,顎下型ガマ腫はいびつな形状を示すものが多い。
●唾石は顎下腺に好発し,耳下腺での発生は稀である。単純CTでは唾液腺内もしくは唾液腺導管の走行に沿って局在する石灰化陰影として認められ,そのサイズや個数はさまざまである。
●口腔底膿瘍は歯性感染に起因することが多く,顎下間隙に好発する。診断には造影CTが有用で,膿瘍は辺縁に造影増強効果を伴う低吸収域として描出される。
●舌がんは舌縁に好発し,造影CTで軽度〜中等度の高吸収域を呈する境界不明瞭な腫瘤性病変として描出される。
●ガマ腫は単純CTにおいて舌下間隙や顎下間隙に局在する境界明瞭な低吸収域として認められる。舌下型ガマ腫は楕円形の形態を呈するものが多く,顎下型ガマ腫はいびつな形状を示すものが多い。
●唾石は顎下腺に好発し,耳下腺での発生は稀である。単純CTでは唾液腺内もしくは唾液腺導管の走行に沿って局在する石灰化陰影として認められ,そのサイズや個数はさまざまである。
●口腔底膿瘍は歯性感染に起因することが多く,顎下間隙に好発する。診断には造影CTが有用で,膿瘍は辺縁に造影増強効果を伴う低吸収域として描出される。
参考文献
1)Jung J, et al:Significant invasion depth of early oral tongue cancer originated from the lateral border to predict regional metastases and prognosis. Int J Oral Maxillofac Surg 38:653-660, 2009
2)渡辺哲生:解剖から見た扁桃周囲膿瘍・深頸部膿瘍.口咽科29:9-17,2016
3)太田伸男・他:ガマ腫に対する硬化療法と手術.MB ENT(259):7-11,2021
4)中川 渉・他:口腔底膿瘍・蜂窩織炎の9症例.口咽科10:327-332,1998
5)馬場 亮:歯原性膿瘍.酒井 修(編著):頭頸部の画像診断 改訂第2版.学研メディカル秀潤社,東京,2018,pp332-333
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