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特集 CT典型所見アトラス—まずはここを診る! 《咽喉頭・頭頸部領域》
甲状腺・唾液腺疾患—急性化膿性甲状腺炎/慢性甲状腺炎(橋本病)/甲状腺腫瘍/急性耳下腺炎/シェーグレン症候群/IgG4関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-Mikulicz病)/耳下腺腫瘍
著者: 下田光1 丹生健一1
所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科外科系講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野
ページ範囲:P.351 - P.357
文献購入ページに移動●甲状腺,唾液腺の炎症性疾患において,CT検査は周囲組織への波及を評価することができる。ただし,血液検査や超音波検査も診断を確定するにあたり実施すべきである。
●シェーグレン症候群やIgG4関連涙腺・唾液腺炎のような唾液腺免疫疾患は,両側性に変化を呈するものであり,また特に後者では多臓器病変も伴うため,CT画像で評価すべきである。
●甲状腺・唾液腺腫瘍において,腫瘍の性状などの局所の評価は超音波検査が優れているが,超音波検査では骨への浸潤や転移リンパ節の位置関係,遠隔転移の有無の評価が困難であり,CT検査は必要不可欠である。
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