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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻5号

2022年04月発行

増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド

Ⅰ.聴覚検査

乳幼児聴力検査

著者: 黒木良子1 森田訓子12

所属機関: 1帝京大学医学部耳鼻咽喉科 2小張総合病院小児難聴言語外来

ページ範囲:P.11 - P.15

文献概要

POINT

◆乳幼児の聴力検査は,聴性行動を観察する検査が中心となる.

◆乳幼児の行動観察検査は,月齢や発達により聴力閾値が変化する.

◆月齢や発達を考慮して,検査方法の選択や結果の解釈・評価を行う必要がある.

◆検査結果の評価は,体調や機嫌などの影響を受けることを理解し,日を改めて再現性を確認するなど慎重に行う.

◆聴覚の総合評価は,他覚的聴覚検査,画像検査,発達検査,難聴の遺伝学的検査なども組み合わせて,総合的に判断していくことが重要である.

参考文献

1)進藤美津子:BOA,COR,プレイオージオメトリ.JOHNS 16:155-159,2000
2)山下裕司・他:難聴児の療育.Auditory Japan 52:139-151,2009
3)加我君孝・他:乳幼児の発達と聴性脳幹反応および聴性行動反応の変化.脳と発達10:284-290,1978
4)安野友博・他:乳幼児聴力検査.Audiology Japan 49:41-50,2006
5)福田章一郎・他:乳幼児聴力検査の適応年齢.Audiology Japan 41:323-333,1998
6)斎藤真純・他:乳幼児聴力検査の適応年齢に関する一考察.小児耳25:40-45,2004
7)中村公枝:小児の聴覚障害.伊藤元信・他(編):新編 言語治療マニュアル.医歯薬出版,東京,2002,pp179-201

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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