icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻5号

2022年04月発行

文献概要

増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド Ⅱ.めまい・平衡機能検査

自発・注視眼振検査/頭位・頭位変換眼振検査

著者: 野村泰之1

所属機関: 1日本大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野

ページ範囲:P.76 - P.82

文献購入ページに移動
POINT

◆フレンツェル眼鏡よりも赤外線CCDカメラのほうが眼振検出率が高い.

◆「目は口ほどに物を言い」といわれるように,注意深い眼振観察が診断に寄与する.

◆良性発作性頭位めまい症では,眼振方向・性状のみならず潜時・持続時間・減衰傾向などもみる.

◆垂直性,斜行性眼振や不規則な眼振が混じる際には,中枢障害に特に注意する.

参考文献

1)加我君孝・他:フレンツェル眼鏡で眼振を観察して“めまい疾患”が初めてわかる.医療65:251-257,2011
2)日本めまい平衡医学会診断基準化委員会(編):赤外線CCD/C-MOSカメラによる頭位および頭位変換眼振検査マニュアル.Equilibrium Res 71:284-286,2012
3)日本めまい平衡医学会(編):「イラスト」めまいの検査,改訂第3版.診断と治療社,東京,2018
4)矢部多加夫・他:前庭性眼振検出における照度の影響について—赤外線CCDカメラとFrenzel眼鏡との比較.耳喉頭頸70:51-54,1998
5)宮下元明:頭振り刺激検査の臨床応用.高橋正紘(編):めまい診療のコツと落とし穴.中山書店,東京,2005,pp208-209
6)野村泰之・他:良性発作性頭位めまい症.JOHNS 37:25-31,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?