icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻5号

2022年04月発行

増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド

Ⅳ.鼻・副鼻腔の検査

鼻アレルギー検査

著者: 原口美穂子1 後藤穣1

所属機関: 1日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.138 - P.142

文献概要

POINT

◆鼻アレルギー検査のうち,アレルギー性か否かを鑑別する検査には鼻腔内所見,鼻副鼻腔X線検査,血液・鼻汁好酸球検査があり,原因アレルゲンを同定する検査には皮膚テスト,血清特異的IgE検査,鼻誘発試験がある.

◆発作性反復性のくしゃみ,水様性鼻汁,鼻閉の症状があり,鼻汁好酸球検査,皮膚テストまたは血清特異的IgE抗体検査,鼻誘発試験のうち2つ以上が陽性ならアレルギー性鼻炎と確定診断できる.鑑別すべき鼻過敏症に,好酸球増多性鼻炎,血管運動性鼻炎が挙げられる.

◆各検査結果が臨床症状と一致しない場合もあり,最終的には問診を基本に検査結果を参考として総合的に判断する.

参考文献

1)日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会(編):鼻アレルギー診療ガイドライン—通年性鼻炎と花粉症2020年版(改訂第9版).ライフ・サイエンス,東京,2020,pp22-24(検査・診断)
2)大久保公裕・他:アレルギー性鼻炎.アレルギー59:75-81,2010
3)後藤 穣:免疫療法の実際.日鼻誌52:121-123,2013
4)斎藤洋三:ハンセル染色法—鼻・気管支・結膜分泌液の好酸球・好塩基球染色.検と技12:342-344,1984
5)後藤 穣:鼻粘膜誘発テストの実際と問題点.アレルギー57:824-827,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら