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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻5号

2022年04月発行

増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド

Ⅳ.鼻・副鼻腔の検査

鼻腔通気度検査

著者: 野本美香1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.143 - P.147

文献概要

POINT

◆鼻腔通気度検査は,鼻呼吸の状態を客観的に測定できる他覚的検査である.

◆鼻腔通気度検査の測定結果はS字状の圧-流速曲線で示される.縦軸が気流速度を,横軸が気圧差を表している.曲線のパターンとして,縦長に立っているほうが鼻腔抵抗は低く,横長に倒れているほうが鼻腔抵抗は高い.

◆日本では100Pa点の抵抗値を採用している.

◆日本人正常成人の平均的両側鼻腔抵抗値(参考値)は0.25±0.10Pa/cm3/sである1)

参考文献

1)内藤健晴・他:鼻腔通気度測定法(Rhinomanometry)ガイドライン.日鼻誌40:327-331,2001
2)内藤健晴:鼻腔通気度検査法ガイドライン.JOHNS 26:723-726,2010
3)大木幹文:鼻腔通気度検査—いびき・睡眠時無呼吸の診断への応用.MB ENT 107:55-62,2009
4)大木幹文:鼻呼吸から口呼吸への転換とその評価法.JOHNS 12:659-662,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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