文献詳細
増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド
Ⅳ.鼻・副鼻腔の検査
文献概要
POINT
◆静脈性嗅覚検査およびT & Tオルファクトメーター®を用いた基準嗅力検査は日本独自の検査法で,世界的に統一された嗅覚検査法はない.
◆静脈性嗅覚検査で無反応でも治療により改善する症例もあるため,最初からあきらめずに積極的に治療を行うことが重要である.
◆基準嗅力検査で検知域値と認知域値に乖離がある場合は,神経変性疾患(アルツハイマー病,レビー小体型認知症,パーキンソン病など)の前駆症状の可能性がある.
◆静脈性嗅覚検査およびT & Tオルファクトメーター®を用いた基準嗅力検査は日本独自の検査法で,世界的に統一された嗅覚検査法はない.
◆静脈性嗅覚検査で無反応でも治療により改善する症例もあるため,最初からあきらめずに積極的に治療を行うことが重要である.
◆基準嗅力検査で検知域値と認知域値に乖離がある場合は,神経変性疾患(アルツハイマー病,レビー小体型認知症,パーキンソン病など)の前駆症状の可能性がある.
参考文献
1)嗅覚障害診療ガイドライン作成委員会:嗅覚障害診療ガイドライン.日鼻誌56:487-556,2017
2)浅賀英世:基準嗅力検査.日味と匂会誌1:35-38,1994
3)小林正佳:静脈性嗅覚検査.JHONS 29:1581-1585,2013
4)Kikuta S, et al:Longer latency of sensory response to intravenous odor injection predicts olfactory neural disorder. Sci Rep 6:35361, 2016
5)内田 淳・他:静脈性嗅覚検査と基準嗅力検査の関係.日味と匂会誌12:509-510,2005
6)小林正佳・他:静脈性嗅覚検査・希釈法の有用性に関する検討.日鼻誌51:445-449,2012
掲載誌情報