文献詳細
増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド
Ⅴ.口腔・咽頭・唾液腺の検査
文献概要
POINT
◆本邦で主に施行される味覚検査は,電気味覚検査と,濾紙ディスク法による味覚検査で,いずれも被検者の申告に基づく自覚的領域別検査法である.
◆電気味覚検査は神経障害の診断や定量性に優れ,濾紙ディスク法による味覚検査は味質別の評価が可能で定性性に優れる.
◆味覚障害の診断には,電気味覚検査と濾紙ディスク法による味覚検査を組み合わせて検討することが重要である.
◆本邦で主に施行される味覚検査は,電気味覚検査と,濾紙ディスク法による味覚検査で,いずれも被検者の申告に基づく自覚的領域別検査法である.
◆電気味覚検査は神経障害の診断や定量性に優れ,濾紙ディスク法による味覚検査は味質別の評価が可能で定性性に優れる.
◆味覚障害の診断には,電気味覚検査と濾紙ディスク法による味覚検査を組み合わせて検討することが重要である.
参考文献
1)冨田 寛:電気味覚計.耳鼻咽喉53:773-779,1981
2)Tomita H, et al:Basis and practice of clinical taste examinations. Auris Nasus Larynx 13(suppl 1):S1-S15, 1986
3)池田 稔:味覚定性定量検査(濾紙Disc法)と電気味覚検査の相関性について.耳鼻27:172-188,1981
4)西田幸平・他:味覚障害診断『みらい』への提言.口咽科31:155-160,2018
5)任 智美:味覚障害の原因診断フローチャート.耳喉頭頸91:1003-1007,2019
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