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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻5号

2022年04月発行

文献概要

増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド Ⅶ.嚥下障害の検査

嚥下内視鏡検査

著者: 長尾明日香1 兵頭政光1

所属機関: 1高知大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.256 - P.261

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POINT

◆複数ある嚥下内視鏡検査(VE)の評価項目を短時間で客観的に把握,評価するにあたり,スコア評価法が有用である.

◆スコア評価法では基本的に3mLの着色水を嚥下させる.減量やトロミ添加などの変更を加えた場合は,それをふまえて結果を解釈する必要がある.

◆VEで評価できるのは主に咽頭期嚥下に限られるため,総合的な嚥下機能評価や予後予測の際には,口腔期嚥下機能や認知機能のほか,病状経過および日常生活動作(ADL)を含めた全身状態などをふまえて判断することが重要である.


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年4月).

参考文献

1)長尾明日香・他:嚥下内視鏡検査・嚥下造影検査.耳喉頭頸91:825-829,2019
2)兵頭政光・他:嚥下内視鏡検査におけるスコア評価基準(試案)の作成とその臨床的意義.日耳鼻113:670-678,2010
3)日本耳鼻咽喉科学会(編):嚥下障害診療ガイドライン 2018年版.金原出版,東京,2018
4)兵頭政光:動画で学ぶ嚥下内視鏡検査(VE)—スコア評価と活用法.金原出版,東京,2020
5)長尾明日香:嚥下内視鏡検査.JOHNS 35:308-313,2019
6)才藤栄一・他:摂食・嚥下リハビリテーション 第2版.医歯薬出版,東京,2007
7)佐藤公則:嚥下内視鏡検査のピットフォール.耳鼻臨床103:459-463,2010
8)兵頭政光:経口摂取判断のための嚥下機能検査.MB ENT(179):138-142,2015
9)長尾明日香:嚥下障害.耳喉頭頸91:366-368,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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