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増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド Ⅸ.言語障害の検査
吃音症の検査
著者: 富里周太1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.322 - P.327
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◆吃音の他覚的な症状の把握には吃音検査法が有用である.
◆非流暢性頻度だけでなく,タスク間の症状の差や緊張性,工夫の有無など,多面的に評価することが重要である.
◆表には出現しない社交不安やコミュニケーションに対する恐怖なども確実に把握し,支援方法を検討する.
◆吃音の他覚的な症状の把握には吃音検査法が有用である.
◆非流暢性頻度だけでなく,タスク間の症状の差や緊張性,工夫の有無など,多面的に評価することが重要である.
◆表には出現しない社交不安やコミュニケーションに対する恐怖なども確実に把握し,支援方法を検討する.
参考文献
1)Sheehan JG:Stuttering:research and therapy. Harper & Row, New York, 1970
2)小澤恵美・他:吃音検査法 第2版—解説.学苑社,東京,2016
3)野島真弓・他:吃音児のコミュニケーション態度と吃音重症度,吃音の自意識,指導方法との関係についての検討—Communication Attitude Testを用いて.特殊教育学研究48:169-179,2010
4)笹沼澄子(監),伊藤元信(編):成人のコミュニケーション障害.大修館書店,東京,1998,pp100-125
5)朝倉 聡・他:Liebowitz Social Anxiety Scale(LSAS)日本語版の信頼性および妥当性の検討.精神医44:1077-1084,2002
6)E・チャールズ・ヒーリー(著),川合紀宗(訳):CALMS:吃音のある学齢期の子どもたちのための評価尺度.学苑社,東京,2019
7)酒井奈緒美・他:日本語版Overall Assessment of the Speaker's Experience of Stuttering for Adults(OASES-A)の標準化—言友会における予備的調査.音声言語医56:1-11,2015
. Pearson College Div, Englewood Cliffs, 1990
9)富里周太・他:吃音11症例における低強度認知行動療法の有効性.日耳鼻123:363-370,2020
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