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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻5号

2022年04月発行

増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド

Ⅸ.言語障害の検査

失語症の検査

著者: 菅野倫子1

所属機関: 1国際医療福祉大学成田保健医療学部言語聴覚学科

ページ範囲:P.328 - P.333

文献概要

POINT

◆失語症の検査は,目的(スクリーニング,鑑別診断,精査)によって使い分ける必要がある.

◆失語症のスクリーニングでは,会話における発話症状に着目することが重要であるが,各言語モダリティ(話す,聞く,読む,書く)と発声発語器官の形態・機能,見当識,記憶機能,注意機能を簡便に評価できるスクリーニング検査を併用するとよい.

◆失語症の詳細な特徴は,各言語モダリティの重症度やモダリティ間の重症度の差をみることで明らかとなる.

参考文献

1)小野内健司:ベッドサイドの神経心理学入門.認知神経学20:149-156,2018
2)武田克彦:ベッドサイドの神経心理学 改訂2版.中外医学社,東京,2009,pp56-67
3)阿部晶子:言語・コミュニケーション面の情報.武田克彦:ベッドサイドの神経心理学 改訂2版.中外医学社,東京,2009,pp158-168
4)菅野倫子:失語症の症状—言語症状.藤田郁代・他(編):失語症学 第3版.医学書院,東京,2021,pp43-44
5)阿部晶子・他:コミュニケーションとその障害.伊藤利之・他(編):新版 日常生活活動(ADL)第2版—評価と支援の実際.医歯薬出版,東京,2020,pp115-122
6)日本高次脳機能障害学会(編),日本高次脳機能障害学会Brain Function Test委員会(著):標準失語症検査マニュアル 改訂第2版.新興医学出版社,東京,2003
7)上智大学SALAプロジェクトチーム(企画),藤林眞理子・他(著):SALA失語症検査マニュアル—Sophia Analysis of Language in Aphasia.エスコアール,東京,2004
8)奥平奈保子・他:失語症語彙検査の開発—失語症患者の症状解析を中心に.失語症研20:234-243,2000
9)藤田郁代・他:新版 失語症構文検査.Syntactic Processing Test of Aphasia-Revised(STA).千葉テストセンター,東京,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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