文献詳細
増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド
Ⅸ.言語障害の検査
文献概要
POINT
◆失語症の検査は,目的(スクリーニング,鑑別診断,精査)によって使い分ける必要がある.
◆失語症のスクリーニングでは,会話における発話症状に着目することが重要であるが,各言語モダリティ(話す,聞く,読む,書く)と発声発語器官の形態・機能,見当識,記憶機能,注意機能を簡便に評価できるスクリーニング検査を併用するとよい.
◆失語症の詳細な特徴は,各言語モダリティの重症度やモダリティ間の重症度の差をみることで明らかとなる.
◆失語症の検査は,目的(スクリーニング,鑑別診断,精査)によって使い分ける必要がある.
◆失語症のスクリーニングでは,会話における発話症状に着目することが重要であるが,各言語モダリティ(話す,聞く,読む,書く)と発声発語器官の形態・機能,見当識,記憶機能,注意機能を簡便に評価できるスクリーニング検査を併用するとよい.
◆失語症の詳細な特徴は,各言語モダリティの重症度やモダリティ間の重症度の差をみることで明らかとなる.
参考文献
1)小野内健司:ベッドサイドの神経心理学入門.認知神経学20:149-156,2018
2)武田克彦:ベッドサイドの神経心理学 改訂2版.中外医学社,東京,2009,pp56-67
3)阿部晶子:言語・コミュニケーション面の情報.武田克彦:ベッドサイドの神経心理学 改訂2版.中外医学社,東京,2009,pp158-168
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5)阿部晶子・他:コミュニケーションとその障害.伊藤利之・他(編):新版 日常生活活動(ADL)第2版—評価と支援の実際.医歯薬出版,東京,2020,pp115-122
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7)上智大学SALAプロジェクトチーム(企画),藤林眞理子・他(著):SALA失語症検査マニュアル—Sophia Analysis of Language in Aphasia.エスコアール,東京,2004
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