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特集 外来診療のテクニック—匠に学ぶプロのコツ 《耳疾患》
外耳道炎と慢性中耳炎に伴う耳漏への対処法
著者: 齊藤秀行12
所属機関: 1斉藤耳鼻咽喉科医院 2慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.410 - P.414
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●骨部外耳道皮膚の易傷性を考慮する必要がある.
●患者自身により耳の不適切な処置が行われている可能性があるので,指導が必要である.
●検出される菌種から,慢性中耳炎に対しても皮膚感染症としての見方が必要である.
●抗菌薬治療が奏効しなければ,局所処置を中心とした治療に切り替える.
●骨部外耳道皮膚の易傷性を考慮する必要がある.
●患者自身により耳の不適切な処置が行われている可能性があるので,指導が必要である.
●検出される菌種から,慢性中耳炎に対しても皮膚感染症としての見方が必要である.
●抗菌薬治療が奏効しなければ,局所処置を中心とした治療に切り替える.
参考文献
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2)Schwartz SR, et al:Clinical practice guideline(update):earwax(cerumen impaction). Otolaryngol Head Neck Surg 156(1 suppl):S1-S29, 2017
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6)Oishi N, et al:Burow's solution-induced acute sensorineural hearing loss:report of two cases. Auris Nasus Larynx 37:369-372, 2010
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