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特集 外来診療のテクニック—匠に学ぶプロのコツ 《耳疾患》
外耳道真珠腫の保存的治療
著者: 金沢弘美1
所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
ページ範囲:P.415 - P.419
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●外耳道真珠腫は,糖尿病や透析中など合併症の多い高齢者にみられることが多い。原因背景の把握・CTによる進展範囲の確認が治療方針を決めるうえで大切である。
●ワセリンなどによる自宅でのセルフケアを併用することで,痛みのない処置が可能である。
●適切な処置により進行をある程度止めることができるため,患者に無理のない頻度で通院加療を行う。
●外耳道真珠腫は,糖尿病や透析中など合併症の多い高齢者にみられることが多い。原因背景の把握・CTによる進展範囲の確認が治療方針を決めるうえで大切である。
●ワセリンなどによる自宅でのセルフケアを併用することで,痛みのない処置が可能である。
●適切な処置により進行をある程度止めることができるため,患者に無理のない頻度で通院加療を行う。
参考文献
1)He G, et al:Clinical analysis of pediatric primary external auditory canal cholesteatoma. Int J Pediatr Otorhinolaryngol 118:25-30, 2019
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4)Naim R, et al:Classification of the external auditory canal cholesteatoma. Laryngoscope 115:455-460, 2005
5)寺山吉彦・他:ブロー液を用いた外耳道および乳突腔真珠腫の治療.日耳鼻113:549-550,np1-np2,551-555,2010
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7)金沢弘美・他:ビスホスホネート製剤長期投与歴のある外耳道真珠腫の臨床像—保存的治療効果から見た検討.日耳鼻121:783-790,2018
8)金沢弘美:外耳道病変—外耳道真珠腫,閉塞性角化症.JOHNS 34:17-22,2018
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