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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻7号

2022年06月発行

特集 この1冊ですべてがわかる 頭頸部がんの支持療法と緩和ケア

《退院支援・緩和ケア》

在宅緩和ケア

著者: 粱勝則1

所属機関: 1林山クリニック

ページ範囲:P.561 - P.565

文献概要

POINT

●痛みの治療にポイントを絞って緩和医療非専門医に有益な情報を提供する。

●薬による疼痛コントロールは,常に作用と副作用のモニタリングおよび調整が必要であり,可能であれば短期的な副作用が少ない緩和的放射線治療の適応の有無について,放射線治療専門医にコンサルテーションする。

●その可能性がない場合,①十分な量のアセトアミノフェン,②基準量の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS),③弱オピオイドの順に変更,もしくは追加して疼痛緩和を図る。

●④強オピオイドは,処方に際して精緻な配慮が必要であるが,フェンタニル貼付剤は副作用の観点から非専門医も比較的使用しやすい薬剤であり,推奨できる。

●フェンタニル貼付剤でコントロール困難な場合は,緩和医療に精通した医師の併診が必要となる場合が多い。

参考文献

1)神戸低侵襲がん医療センター:放射線治療 https://www.k-mcc.net/therapy_radiation.php#sc2
2)Twycross R・他(編),武田文和・他(監訳):トワイクロス先生の緩和ケア—QOLを高める症状マネジメントとエンドオブライフ・ケア.医学書院,東京,2018
錠.2021年8月改訂(第16版) https://image.packageinsert.jp/pdf.php?mode=1&yjcode=1141007F1063
4)セレコックス錠添付文書.2021年8月改訂(第2版) https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1149037F1020_2_01/

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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