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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻8号

2022年07月発行

特集 ウイルス感染症に強くなる!—予防・診断・治療のポイント

《総論》

抗ウイルス薬の基礎知識—種類,使い方,薬剤耐性対策などについて

著者: 池田正徳1

所属機関: 1鹿児島大学ヒトレトロウイルス学共同研究センターウイルス情報テクノロジー研究分野

ページ範囲:P.611 - P.615

文献概要

POINT

●抗ウイルス薬はウイルスのライフサイクルのどのステップを標的とするかで分類される。

●ウイルスのポリメラーゼ,プロテアーゼ,逆転写酵素などが抗ウイルス薬の標的となる。

●作用点の異なる複数の抗ウイルス薬を同時に投与することで,薬剤耐性変異を予防できる。

●抗がん剤・免疫抑制薬の使用にあたっては,B型肝炎の再活性化に注意が必要である。

参考文献

1)Elion GB, et al:Selectivity of action of an antiherpetic agent, 9-(2-hydroxyethoxymethyl)guanine. Proc Natl Acad Sci U S A 74:5715-5720, 1977
2)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):C型肝炎治療ガイドライン(第8版),2020年7月 https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/C_v8_20201005.pdf
3)Yin H, et al:Development and effects of influenza antiviral drugs. Molecules 26:810, 2021
4)令和3年度厚生労働行政推進調査事業費補助金エイズ対策政策研究事業HIV感染症および血友病におけるチーム医療の構築と医療水準の向上を目指した研究班:抗HIV治療ガイドライン,2022年3月 https://hiv-guidelines.jp/index.htm
5)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):B型肝炎治療ガイドライン(第3.4版),2021年5月 https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/B_v3.4.pdf
6)Heo YA:Baloxavir:first global approval. Drugs 78:693-697, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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