文献詳細
特集 帰しちゃいけない! 外来診療のピットフォール
《本当はこわい鼻疾患》
鼻出血—反復性鼻出血/腫瘍性疾患/血小板減少性紫斑病/血小板無力症/血友病/von Willebrand病/肝硬変/Osler病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)
著者: 田邉陽介1 吉岡哲志1
所属機関: 1藤田医科大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
ページ範囲:P.724 - P.728
文献概要
●鼻出血には,止血に難渋し高度な治療が必要となる例や,生命の危機に瀕する危険な疾患が隠れている例がある。
●止血に難渋する場合,外科的処置や血管内治療を余儀なくされ,また高度貧血に対して輸血が必要となる場合がある。
●生命を脅かす疾患には腫瘍性病変と全身性病変がある。
●腫瘍性病変のなかでも,特に上咽頭がん・上顎洞がんは観察が困難であり,注意が必要である。
●全身性疾患として血液疾患と,Osler病などの遺伝性疾患に留意する。
参考文献
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