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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科94巻9号

2022年08月発行

文献概要

特集 帰しちゃいけない! 外来診療のピットフォール 《本当はこわい鼻疾患》

鼻閉・鼻漏—血瘤腫/内反性乳頭腫/鼻腔サルコイドーシス/鼻性髄液漏/脳瘤

著者: 大塚康司1

所属機関: 1東京医科大学茨城医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.729 - P.732

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POINT

●鼻腔内の腫瘤の生検は,腫瘍の基部が見えない場合や,色調がポリープと異なる場合には,画像検査を先行させてから行う。

●MRIは腫瘤の構成を把握することに優れており,T2強調画像において,血瘤腫では低信号と高信号が混在するモザイク状が,内反性乳頭腫では蛇行する線状構造である脳回状の所見が特徴である。

●鼻腔サルコイドーシスでは,鼻内所見で多発する淡黄色のサルコイド結節を認める。

●片側性の水様性鼻漏と繰り返す頭痛を訴える場合には,鼻性髄液漏を疑う。

参考文献

1)尾崎正義・他:鼻腔・副鼻腔血瘤腫25例.耳喉49:53-58,1977
2)中丸裕爾:鼻副鼻腔良性腫瘍.JOHNS 33:891-894,2017
3)大塚康司:鼻腔サルコイドーシス.耳鼻免疫アレルギー37:25-27,2019
4)丸山 諒・他:内視鏡下に治療した特発性鼻性髄液漏例.耳鼻111:29-33,2018
5)大塚康司・他:蝶形骨洞囊胞との鑑別が困難であった経蝶形骨洞型髄膜瘤症例.耳展64:25-30,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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