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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻1号

2023年01月発行

文献概要

特集 どこまで読める? MRI典型所見アトラス 《耳領域》

炎症性疾患—真珠腫性中耳炎/ベル麻痺・ハント症候群/頭蓋底骨髄炎

著者: 尾﨑昭子1 綾仁悠介1 萩森伸一1

所属機関: 1大阪医科薬科大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.18 - P.23

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POINT

●MRIは真珠腫の診断や炎症を伴う合併症の診断に適している。

●拡散強調画像(DWI)は真珠腫の遺残や再発の診断に有用である。

●顔面神経麻痺において,原因検索および炎症部位を把握するのに造影MRIは有用である。

●頭蓋底骨髄炎ではT1強調画像で低信号を呈し,ガドリニウムによる造影効果もみられる。

参考文献

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13)高橋邦行:頭蓋底骨髄炎の診断と治療.日耳鼻123:596-598,2020
14)神田知紀:知っていると差がつく!頭頸部感染症のピットフォール.画像診断40:745-753,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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