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特集 必見! エキスパートの頸部郭清術〔特別付録Web動画〕
甲状腺がんに対する縦隔郭清術
著者: 北村守正1
所属機関: 1金沢医科大学頭頸部外科学
ページ範囲:P.934 - P.937
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●縦隔郭清術は多くの場合,頸部アプローチで可能であるが,より安全な術野を確保するために胸骨・鎖骨の操作が必要となることがある。
●感染を起こすと致死的になることもあるため,感染をきたさないような工夫(死腔の充塡,各組織の血流の維持,リンパ管の処理など)を行う。
●静脈角周囲は胸骨切開だけでは術野が悪いため,transmanubrial approachを用いるのがよい。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月).
●縦隔郭清術は多くの場合,頸部アプローチで可能であるが,より安全な術野を確保するために胸骨・鎖骨の操作が必要となることがある。
●感染を起こすと致死的になることもあるため,感染をきたさないような工夫(死腔の充塡,各組織の血流の維持,リンパ管の処理など)を行う。
●静脈角周囲は胸骨切開だけでは術野が悪いため,transmanubrial approachを用いるのがよい。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月).
参考文献
1)岩崎博幸・他:甲状腺癌縦隔転移に対する手術の適応と限界.日内分泌・甲状腺外会誌35:30-35,2018
2)森谷季吉:甲状腺手術における上縦隔郭清術.日内分泌外会誌38:254-258,2021
3)Chouke KS, et al:Is there a closed lymphatic system connecting the thyroid and thymus glands? Surg Gynecol Obstet 54:865-871, 1932
4)Chen J, et al:Identifying risk factors for metastasis to the level Ⅶ lymph node in papillary thyroid carcinoma patients. BMC Surg 20:13, 2020
5)Grunenwald D, et al:Transmanubrial osteomuscular sparing approach for apical chest tumors. Ann Thorac Surg 63:563-566, 1997
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