icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻12号

2023年11月発行

文献概要

特集 嚥下障害の手術を極める! プロに学ぶコツとトラブルシューティング〔特別付録Web動画〕 《誤嚥防止手術》

喉頭気管分離術—東京女子医科大学附属八千代医療センター方式

著者: 三枝英人1

所属機関: 1東京女子医科大学附属八千代医療センター耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1016 - P.1021

文献購入ページに移動
POINT

●可能な限りの努力を行っても制御ができない誤嚥性肺炎,もしくはその進展が強く予測される患者に対して行う。

●低栄養,免疫能低下,耐性菌感染など,手術に対する条件が不良である場合が多いので,操作が容易・確実,かつ縫合不全などの合併症発生時にも,安全に対処できる手技が望ましい。

●本法では線維性の強固な結合組織である弾性円錐と内軟骨膜を合わせた組織を用いることで,安全に喉頭と気管の分離が行える。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年11月).

参考文献

1)Lindeman RC, et al:Clinical experience with the tracheoesophageal anastomosis for intractable aspiration. Ann Otol Rhinol Laryngol 85:609-612, 1976
2)大石公直・他:喉頭気管分離術(小児).佃 守・他(編):耳鼻咽喉科・頭頸部外科—処置・手術シリーズ No. 3.音声・嚥下障害.メジカルビュー社,東京,2002,pp129-136
3)内田真哉:声門閉鎖術.耳喉頭頸91:848-852,2019
4)大島早希子・他:重症心身障害児(者)の誤嚥に対する声門閉鎖術の安全性と効果の検討—咽頭気管分離術との比較から.脳と発達48:20-24,2016
5)大迫美穂・他:誤嚥性肺炎を繰り返す神経変性疾患患者における喉頭閉鎖術の効果.臨神経60:193-199,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?