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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻12号

2023年11月発行

特集 嚥下障害の手術を極める! プロに学ぶコツとトラブルシューティング〔特別付録Web動画〕

《術後のトラブルシューティング》

術後非改善例への対応

著者: 佐藤文彦1 千年俊一1

所属機関: 1久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

ページ範囲:P.1026 - P.1030

文献概要

POINT

●嚥下機能改善手術は,咽頭期嚥下障害に対して行われ,経口摂取回復に有効な手段であるが,嚥下機能改善手術で効果が得られなかった症例もしばしば経験する。

●嚥下機能改善手術後に効果が得られない場合は,段階手術,誤嚥防止手術,リハビリテーション継続や内容変更のいずれかを選択することになる。

●高度の咽喉頭機能障害でも,障害部位と程度を検討し,段階手術を行うことは有用である。

●複数回の段階手術で効果が得られず,嚥下性肺炎のリスクが高い症例では,誤嚥防止手術の必要性の見極めも重要である。

参考文献

1)山下弘之・他:輪状咽頭筋切断術の適応と限界.耳鼻43:690-695,1997
2)太田史一・他:嚥下障害の治療後の長期経過について.日気食会報51:405-410,2000
3)山形和彦・他:脳血管障害後の嚥下障害に対する機能改善手術の成績.耳鼻49:337-340,2003
4)兵頭政光・他:嚥下機能改善手術のピットフォール.喉頭21:86-89,2009
5)鮫島靖浩・他:嚥下機能改善手術の成績に影響する因子の検討.耳鼻56(補2):S169-S175,2010
6)千年俊一:嚥下機能改善手術.喉頭32:8-19,2020
7)田山二朗・他:混合性喉頭麻痺に対する段階的手術治療の経験.日気食会報42:35-39,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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