文献詳細
特集 めざせ! 一歩進んだ周術期管理
《術前患者評価と対応》
文献概要
POINT
●術前のCr値などによる推定GFR,尿蛋白,尿アルブミン値から,慢性腎臓病(CKD)の重症度を評価し,普段の血圧および降圧薬の種類の確認をしておく。
●周術期の急性腎障害(AKI)は術後心合併症や死亡のリスクとなり,術前にできるAKI予防の1つは腎機能に影響する薬剤の中止・変更である。
●術前Cr値 2mg/dL以上はRevised Cardiac Risk Index(RCRI)の項目であり,周術期の心血管イベントが上昇することを認識しておく。
●透析患者では,術前・術後の透析の計画,術前の貧血・電解質の確認をしておく。
●術前のCr値などによる推定GFR,尿蛋白,尿アルブミン値から,慢性腎臓病(CKD)の重症度を評価し,普段の血圧および降圧薬の種類の確認をしておく。
●周術期の急性腎障害(AKI)は術後心合併症や死亡のリスクとなり,術前にできるAKI予防の1つは腎機能に影響する薬剤の中止・変更である。
●術前Cr値 2mg/dL以上はRevised Cardiac Risk Index(RCRI)の項目であり,周術期の心血管イベントが上昇することを認識しておく。
●透析患者では,術前・術後の透析の計画,術前の貧血・電解質の確認をしておく。
参考文献
1)日本腎臓学会(編):エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023.東京医学社,東京,2023
2)Bihorac A, et al:Long-term risk of mortality and acute kidney injury during hospitalization after major surgery. Ann Surg 249:851-858, 2009
3)Zarbock A, et al:Update on perioperative acute kidney injury. Anesth Analg 127:1236-1245, 2018
4)AKI(急性腎障害)診療ガイドライン作成委員会・他:AKI(急性腎障害)診療ガイドライン2016.日腎会誌59:419-533,2017
5)日本循環器学会・他:2022年改訂版 非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドライン.2022年3月11日発行,pp27-34
6)Bierie DM, et al:Preoperative evaluation and management of patients with select chronic gastrointestinal, liver, and renal diseases. Mayo Clin Proc 97:1380-1395, 2022
掲載誌情報