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あとがき
著者: 丹生健一
所属機関:
ページ範囲:P.1156 - P.1156
文献購入ページに移動 4月のインド,6月のローマに続いてバリ(インドネシア)の国際学会にお招きいただきました。10月下旬,日本ではもう朝夕だいぶ冷え込みますが,こちらではまだホテルのお客さんは海水浴を楽しんでます。“East meets West”と題した頭頸部がんに関するroundtableにオランダ,イタリア,インドネシア,タイの先生とご一緒しました。ご存知のように,現在では,米国では中咽頭がんの大半が,本邦でも約半数がHPV関連ですが,ASEAN諸国では2〜3割,欧州でもまだ約3割だそうです。日本と同様に遺伝的にアルデヒド脱水素酵素活性が弱い人が多いASEAN諸国は兎も角,オランダやイタリアでも頻度が低いのは意外でした。同じ白人でもいわゆるsexual behaviorが違うのでしょうか。
一方,ローマでは高齢者の頭頸部がんに関するパネルディスカッションに参加しました。本邦同様,欧米諸国でも高齢化が進み,さまざまな併存症や臓器機能・認知機能の低下を抱える高齢者の治療に悩まされているようです。特に再建を伴う長時間の手術では術前・術中・術後の管理は大変です。
一方,ローマでは高齢者の頭頸部がんに関するパネルディスカッションに参加しました。本邦同様,欧米諸国でも高齢化が進み,さまざまな併存症や臓器機能・認知機能の低下を抱える高齢者の治療に悩まされているようです。特に再建を伴う長時間の手術では術前・術中・術後の管理は大変です。
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