文献詳細
特集 アレルギー疾患を広く深く診る
《各種アレルギー疾患の基礎知識》
アレルギー性鼻副鼻腔疾患—アレルギー性鼻炎/好酸球性副鼻腔炎/好酸球性多発血管炎性肉芽腫症/アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎
著者: 代永孝明1 上條篤23
所属機関: 1山梨大学大学院総合研究部医学域耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 2上條アレルギー科・耳鼻咽喉科医院 3埼玉医科大学耳鼻咽喉科・神経耳科
ページ範囲:P.116 - P.120
文献概要
●アレルギー性鼻炎は鼻粘膜のⅠ型アレルギー性疾患で,発作性・反復性のくしゃみ,水様性鼻漏,鼻閉を3主徴とする。
●好酸球性副鼻腔炎は鼻茸,嗅覚障害,気管支喘息の高率な合併を特徴とし,易再発性である。
●好酸球性多発血管炎性肉芽腫症は好酸球増多が目立つ重症喘息が数年先行したのちに発症する全身性の小血管炎であり,初期段階で好酸球性副鼻腔炎をほとんどの症例に合併する。
●アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎は真菌に対するアレルギー反応により発症し,副鼻腔粘膜や鼻茸中に好酸球の浸潤が認められる,再発率の高い難治性鼻副鼻腔炎である。
参考文献
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