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原著
入院前庭リハビリテーションを施行した慢性めまい43例の治療結果と6か月後のDHI改善を予測する重心動揺パラメーターの検討
著者: 新井基洋1 木賀恵子1 筒須美江1
所属機関: 1横浜市立みなと赤十字病院めまい平衡神経科
ページ範囲:P.261 - P.266
文献購入ページに移動2015年のコクランレビュー1)では,前庭リハビリテーション(以下,前庭リハ)2)は慢性期一側前庭障害患者においてdizziness handicap invetory(DHI)3)の値など自覚的なめまいを改善させるエビデンスがあり,安全で効果的と報告している。2021年には日本めまい平衡医学会で約30年ぶりに前庭リハ/平衡訓練の基準が見直された4)。そこで,抗めまい薬を使用せず,入院前庭リハをめまい治療として施行し,退院後も6か月間継続のうえ外来で経過観察した43例の治療結果について報告する。めまい症状はDHIを中心に観察し,精神症状結果も検討した。併せて,初診時の重心動揺検査パラメーターで6か月後のDHIの改善を予測できる項目について検討した。本研究は横浜市立みなと赤十字病院医療倫理委員会承認番号2021-22を得ている。
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