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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻5号

2023年04月発行

増刊号 豊富な処方例でポイント解説! 耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル

1 耳鼻咽喉科医が処方する主な薬剤の種類と使い方

副腎皮質ステロイド・アレルギー治療薬の種類と使い方

著者: 岡野光博1 金井健吾1 岡愛子1

所属機関: 1国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科学

ページ範囲:P.18 - P.23

文献概要

ポイント

●ステロイド薬は側鎖に付加されるヒドロキシ基やメチル基などによって抗炎症作用やNa蓄積作用が異なるので,個々のステロイド薬の効力や生物学的半減期を理解する.

●ステロイド薬の全身投与としては経口や注射(静注,筋注)があり,局所投与としては耳内(点耳,鼓室内注入),鼻内(点鼻,鼻噴霧),口腔・咽喉頭内(塗布,吸入),経皮(塗布)などがある.

●ステロイド薬の副作用は多彩であり,個人差もあるが,数日以内の早期に生じるもの,数週間後に生じるもの,数か月後に生じるもの,さらに晩発的に生じるものに分けることができ,投与後のフェーズに応じた副作用の発現に留意する.

●アレルギー治療薬にはケミカルメディエーター遊離抑制薬,ケミカルメディエーター受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬,抗ロイコトリエン薬,抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬),Th2サイトカイン阻害薬などがあり,さらに最近では抗IgE抗体などの生物学的製剤も用いられる.

参考文献

1)矢野三郎(監),佐藤文三(編):ステロイド薬の選び方と使い方.南江堂,東京,1999
2)山本一彦(編):ステロイドの選び方・使い方ハンドブック 改訂第3版.羊土社,東京,2018
3)林 瑶子・他:岡山医会誌126:59-63,2014
4)日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会(編):鼻アレルギー診療ガイドライン—通年性鼻炎と花粉症 2020年版(改訂第9版).ライフ・サイエンス,東京,2020,pp37-72
5)岡野光博・他:レジデントノート19:2831-2836,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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