文献詳細
増刊号 豊富な処方例でポイント解説! 耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル
2 併用薬への対処法
文献概要
ポイント
●非心臓手術周術期の抗血栓療法は,出血リスクと血栓リスクの層別化を行い,患者個々に応じて適切な抗血栓薬の管理を決定することが重要である.
●抗血栓薬の種類により術前の休薬期間が異なるため,各薬剤の特徴や拮抗薬の有無などを事前に把握しておく必要がある.
●周術期のヘパリン置換は,人工弁置換術後などで確実な抗凝固療法の継続が必要とされる場合以外は,出血助長の観点から原則として推奨されない.
●非心臓手術周術期の抗血栓療法は,出血リスクと血栓リスクの層別化を行い,患者個々に応じて適切な抗血栓薬の管理を決定することが重要である.
●抗血栓薬の種類により術前の休薬期間が異なるため,各薬剤の特徴や拮抗薬の有無などを事前に把握しておく必要がある.
●周術期のヘパリン置換は,人工弁置換術後などで確実な抗凝固療法の継続が必要とされる場合以外は,出血助長の観点から原則として推奨されない.
参考文献
1)Toda T, et al:JACC Candiovasc Interv 6:1267-1274, 2013
2)McFadden EP, et al:Lancet 364:1519-1521, 2004
3)Kimura T, et al:Cardiovasc Interv and Ther 25:29-39, 2010
4)Natsuaki M:J Am Heart Assoc 7:e008708, 2018
5)日本循環器学会:2020年JCSガイドライン フォーカスアップデート版 冠動脈疾患患者における抗血栓療法 https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/JCS2020_Kimura_Nakamura.pdf
6)日本循環器学会:2022年改訂版 非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドライン https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/03/JCS2022_hiraoka.pdf
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