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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻5号

2023年04月発行

増刊号 豊富な処方例でポイント解説! 耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル

4 鼻副鼻腔の感染症/炎症

真菌性鼻副鼻腔炎

著者: 戸嶋一郎1

所属機関: 1滋賀医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.96 - P.98

文献概要

処方のポイント

●アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎(AFRS)には,術後の局所処置(鼻噴霧ステロイド薬,鼻副鼻腔洗浄)と短期間のプレドニゾロン内服が有用である.

●浸潤型には,速やかな病変部の外科的除去と抗真菌薬の全身投与が重要である.

●浸潤型で起因菌がアスペルギルスの場合はボリコナゾールを,ムーコルの場合はアムホテリシンBリポソーム製剤が第一選択薬となる.

参考文献

1)Fokkens WJ, et al:Rhinology 58(Suppl S29):1-464, 2020
2)日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会(監),「喘息予防・管理ガイドライン2021」作成委員(作成):喘息予防・管理ガイドライン2021.協和企画,東京,2021
3)竹末芳生・他;日本化学療法学会・他:TDM研究39:35-106,2022
4)深在性真菌症のガイドライン作成委員会(編):深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014.協和企画,東京,2014
5)Patterson TF, et al:Clin Infect Dis 63:e1-e60, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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