icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻5号

2023年04月発行

増刊号 豊富な処方例でポイント解説! 耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル

5 口腔・咽喉頭の感染症/炎症

扁桃炎/扁桃周囲膿瘍

著者: 中島逸男12

所属機関: 1獨協医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学 2獨協医科大学睡眠医療センター

ページ範囲:P.113 - P.116

文献概要

処方のポイント

●扁桃炎の軽症例では,ただちに抗菌薬の投薬を行わず,対症療法を基本とする.

●扁桃炎の中等症例では,溶連菌感染の場合は重症化しやすく,合併症の恐れもあるため,ペニシリン系抗菌薬の投与を少なくとも10日間は行う.ペニシリン系抗菌薬の薬剤アレルギーがある場合はセフェム系抗菌薬とする.

●扁桃炎の重症例では,入院補液が可能な施設に紹介・移送し,ペニシリン系抗菌薬を中心とした点滴加療を行う.

●扁桃周囲膿瘍では,排膿処置と併せて好気性菌・嫌気性菌を幅広くカバーできる薬剤を選択する.起炎菌ならびに薬剤感受性確定後にはde-escalationを意識して対応する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら