文献詳細
増刊号 豊富な処方例でポイント解説! 耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル
9 上気道感染症
文献概要
処方のポイント
●発症早期かつ重症化リスクのある患者では,抗ウイルス薬の適応がある.
●現在,わが国で使用可能な抗ウイルス薬はレムデシビル,モルヌピラビル,ニルマトレルビル/リトナビル,エンシトレルビルであり,前3者は重症化リスクを軽減する.後者は症状消失を短縮する効果が期待されているが,今後の臨床試験の結果を注視する必要がある.
●中和抗体は,オミクロン株への有効性は減弱していることから,抗ウイルス薬の投与が不可能な場合に使用を検討する.
●発症早期かつ重症化リスクのある患者では,抗ウイルス薬の適応がある.
●現在,わが国で使用可能な抗ウイルス薬はレムデシビル,モルヌピラビル,ニルマトレルビル/リトナビル,エンシトレルビルであり,前3者は重症化リスクを軽減する.後者は症状消失を短縮する効果が期待されているが,今後の臨床試験の結果を注視する必要がある.
●中和抗体は,オミクロン株への有効性は減弱していることから,抗ウイルス薬の投与が不可能な場合に使用を検討する.
参考文献
1)Gottlieb RL, et al:N Engl J Med 386:305-315, 2022
2)Jayk Bernal A, et al:N Engl J Med 386:509-520, 2022
3)Hammond J, et al:N Engl J Med 386:1397-1408, 2022
4)塩野義製薬:プレスリリース(2022年9月28日):新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬エンシトレルビル フマル酸(S-217622)の第2/3相臨床試験Phase 3 partにおける良好な結果について(速報) https://www.shionogi.com/content/dam/shionogi/jp/news/pdf/2022/09/20220928.pdf
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