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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻5号

2023年04月発行

増刊号 豊富な処方例でポイント解説! 耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル

9 上気道感染症

新型コロナウイルス感染症

著者: 木村百合香1

所属機関: 1東京都立荏原病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.170 - P.173

文献概要

処方のポイント

●発症早期かつ重症化リスクのある患者では,抗ウイルス薬の適応がある.

●現在,わが国で使用可能な抗ウイルス薬はレムデシビル,モルヌピラビル,ニルマトレルビル/リトナビル,エンシトレルビルであり,前3者は重症化リスクを軽減する.後者は症状消失を短縮する効果が期待されているが,今後の臨床試験の結果を注視する必要がある.

●中和抗体は,オミクロン株への有効性は減弱していることから,抗ウイルス薬の投与が不可能な場合に使用を検討する.

参考文献

1)Gottlieb RL, et al:N Engl J Med 386:305-315, 2022
2)Jayk Bernal A, et al:N Engl J Med 386:509-520, 2022
3)Hammond J, et al:N Engl J Med 386:1397-1408, 2022
4)塩野義製薬:プレスリリース(2022年9月28日):新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬エンシトレルビル フマル酸(S-217622)の第2/3相臨床試験Phase 3 partにおける良好な結果について(速報) https://www.shionogi.com/content/dam/shionogi/jp/news/pdf/2022/09/20220928.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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