耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻5号

2023年04月発行

増刊号 豊富な処方例でポイント解説！　耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル 10　性感染症

咽頭クラミジア

著者： 瀬尾達¹

所属機関： ¹瀬尾クリニック

ページ範囲：P.206 - P.209

処方のポイント

●アジスロマイシンが，有効性，利便性ともに高く，最も推奨される．

●クラリスロマイシンも有効性が高いが，利便性に劣り，相互作用や併用禁忌薬剤にも注意する必要がある．また，妊婦には使用を避けたい．

●ミノサイクリンは，古典的治療で耐性菌が多いとの報告もあり，よほどの合理的理由のない限り使用を避けたい．

参考文献

1）厚生労働省：オーラルセックスによる性感染症に関するQ&A［最終更新日：2022年11月24日］　https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/oralsex-qa.html

2）厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業．性感染症の効果的な蔓延防止に関する研究．平成16年度総括研究報告書（主任研究者 小野寺昭一），2005

3）日本性感染症学会（編）：性感染症診断・治療ガイドライン2020．診断と治療社，東京，2020，pp61-64

4）Adair CD, et al：Obstet Gynecol 91：165-168, 1998

5）JAID/JSC感染症治療ガイド・ガイドライン作成委員会（編）：JAID/JSC感染症治療ガイド2019．日本感染症学会・日本化学療法学会，東京，2019，pp94-141