耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻5号

2023年04月発行

増刊号 豊富な処方例でポイント解説！　耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル

12　全身性自己免疫疾患

多発血管炎性肉芽腫症

著者： 波多野瑛太¹ 吉川衛¹

所属機関： ¹東邦大学医療センター大橋病院耳鼻咽喉科

ページ範囲：P.238 - P.241

文献概要

処方のポイント

●多発血管炎性肉芽腫症（GPA）を疑う所見を認めた場合，早期診断を行い，全身型へ進展する前の早期治療が重要となる．

●標準治療はステロイドや免疫抑制薬が主体となるため，年齢や副作用を考慮して行う必要がある．

●GPAは寛解に至っても再燃することがあるので，長期の経過観察を要する．

参考文献

1）Jennette JC, et al：Arthritis Rheum 65：1-11, 2013

2）厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業（難治性疾患政策研究事業）（編）：ANCA関連血管炎診療ガイドライン2017．診断と治療社，東京，2017，pp137-138

3）岸部 幹：MB ENT（223）：145-154，2018

4）Walsh M, et al：Arthritis Care Res（Hoboken） 62：1166-1173, 2010

5）角田洋一：リウマチ科63：462-468，2020

6）厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業（難治性疾患政策研究事業）（編）：ANCA関連血管炎診療ガイドライン2017．診断と治療社，東京，2017，pp126-130

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8）Weinstein RS：N Engl J Med 365：62-70, 2011