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増刊号 豊富な処方例でポイント解説! 耳鼻咽喉科・頭頸部外科処方マニュアル 14 痛み・異常感
顎関節症/口腔顔面痛
著者: 臼田頌1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室
ページ範囲:P.288 - P.292
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●顎関節症は「顎関節炎」と「筋筋膜性疼痛症候群(筋筋膜痛)」を鑑別してから処方する.
●口腔顔面領域の痛みの原因として「筋筋膜痛からの関連痛」が非常に多く,その他の疾患に対する薬物療法を適切に行うためには,筋触診による「筋筋膜痛」の除外が必須である.
●「筋筋膜痛」の治療は患者自身による理学療法が主体となるので,それを支援する薬物療法は有効だが,薬に依存しないように十分な疾患教育を行う.
●顎関節症は「顎関節炎」と「筋筋膜性疼痛症候群(筋筋膜痛)」を鑑別してから処方する.
●口腔顔面領域の痛みの原因として「筋筋膜痛からの関連痛」が非常に多く,その他の疾患に対する薬物療法を適切に行うためには,筋触診による「筋筋膜痛」の除外が必須である.
●「筋筋膜痛」の治療は患者自身による理学療法が主体となるので,それを支援する薬物療法は有効だが,薬に依存しないように十分な疾患教育を行う.
参考文献
1)日本顎関節学会(編):顎関節症治療の指針2020.日本顎関節学会,2020
2)国際頭痛学会・国際頭痛分類委員会(訳):国際頭痛分類第3版.医学書院,東京,2018
3)日本口腔顔面痛学会(編):非歯原性歯痛ガイドライン 改訂版.日本口腔顔面痛学会,2019
4)Usuda S:Bull Tokyo Dent Coll 62:253-260, 2021
5)日本ペインクリニック学会 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂版作成ワーキンググループ(編):神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版.真興交易(株)医書出版部,東京,2016
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